ワイヤー矯正
もっともスタンダードな歯列矯正の1つ、ワイヤー矯正法についてまとめています。
ワイヤー矯正の特徴
治療法としては、まず、歯の表面にブラケットというワイヤーを固定する装置を設置。ワイヤーを通して少しずつ動かしながら、整った歯にしていきます。
使用するブラケット(ワイヤー)は、スタンダードなものは金属製を使い、臨機応変に金属とセラミックを併用していきます。審美性を考慮して、ホワイトのブラケットやワイヤーを使用することもあります。
治療にかかる期間は歯の状態によりますが、通常で2年3年、軽度の場合は1年程度。重度の場合は3年以上かかることもあります。
ワイヤー調整のために、1~2ヵ月に1回の通院が必要です。
治療が終わった後は歯が元の位置に戻ろうとするのを防ぐため「保定」という処置が行われます。
保定にはリテーナーと呼ばれる装置が使われます。これにはさまざまな種類があり、医院によって色々なタイプが使用されます。
取り外しの可能なタイプ
- 固定式
- マウスピース型
- ワイヤー式
装着期間は、矯正に要した期間と同程度というのが一般的です。
矯正費用の目安
医院によって治療や費用のシステムが異なるため様々ですが、大体の相場では次のようになります。
- 【初診相談料】
- 無料~5,000円
- 【検査・診断料】
- 3万円~10万円(一部無料の医院もあります)
- 【矯正治療費】
- 60万円~100万円程度(成人・両顎)
- 【調整料】
- 1回3,000円~1万円(1~2ヵ月に1回)
来院の度に調整料がかかるため、期間が長く通院回数が多いほど矯正費用の総額は高くなります。
期間や通院の回数には個人差があるため費用総額が不明瞭になりやすいことから、初回検査の時に治療を完了するまでの総額を提示(トータルフィーシステム)している医院もあります。
ワイヤー矯正のメリット・デメリット
メリット
- 最も普及している治療法で効果が高い
- 施術できる医院が多い
- 比較的短期間で効果が表われる
デメリット
- 装置が目立ちやすい
- 食物が挟まりやすい
- 歯磨きがしにくい