セラミック矯正
歯列矯正の1つ、セラミック矯正の特徴や費用の相場についてまとめています。
セラミック矯正の特徴
セラミック矯正は「クイック矯正」とも呼ばれるように、極めて短期間に治療できます。
施術法もとても簡単で、まず、歯の表面を少し削り、人工のセラミック製シェル(ラミネートベニヤ)を貼り付けます。最後に「差し歯」「被せもの」といわれる人工の歯(クラウン)を削った歯に被せて終了です。
歯列を動かしているわけではないので、厳密には矯正ではありません。しかし治療期間の短いことや、比較的簡単なため多くの歯科医院で用いられています。
しかし、健康な歯を削るため、治療後のさまざまなトラブル、セラミック製シェルを表面に接着するだけなので、剥がれやすいなどのデメリットもあります。
医院を選ぶさいには、費用の安さだけにとらわれず、治療技術に熟練した医師のいる医院を探すとよいでしょう。
人口の歯(クラウン)にはオールセラミックのほかに以下の種類があります。
ハイブリッドセラミック(セラミックとレジンの混合材料)
メタルボンド(金属表面にセラミックを貼り付けたもの)
ジルコニアクラウン(ジルコニアの表面にセラミックを貼り付けたもの・メタルボンドによる金属アレルギー対策)
ゴールドクラウン(貴金属を使用したクラウン)
それぞれの素材の特徴を、よく知っておくことも重要です。
矯正費用の目安
医院によって治療や費用などのシステムの相場は次のようになります。
- 【初診相談料】
- 無料~5,000円
- 【検査・診断料】
- 3万円~10万円(一部無料の医院もあります)
- 【矯正治療費】
- セラミッククラウン(1本)14万円
ラミネートベニヤ(1本)8万円
セラミック矯正のメリット・デメリット
メリット
- 通常の歯列矯正で数年かかる治療が1ヵ月程度で終わる
- 歯を白くできる
- 治療できる医院が多い
- 歯を動かしていないので後戻りが無い
デメリット
- 歯を動かさないので歯列を整える効果が少ない
- 歯髄をとってクラウンを被せると歯の寿命が短くなる
- セラミック製シェル(ラミネートベニヤ)が短期間で剥がれることがある
- 現状の歯の上に付けるため噛み合わせは改善できない
- 虫歯や歯根の治療の場合、1度外して作り直しが必要
- 自然の歯や歯茎の状態の変化で、施術部分が目立ってしまう