裏側(舌側)矯正
目立たない歯列矯正の1つ裏側矯正法についてまとめています。
裏側(舌側)矯正の特徴
歯の裏側に装置を付けて、表から見えないようにする矯正治療法で「舌側矯正」「リンガルブラケット」とも呼ばれています。
治療法にはそれぞれ部位ごとに名称がつけられていて、
両顎の矯正を「フルリンガル」
上顎のみ、または下顎のみの矯正の場合「ハーフリンガル」
リンガル矯正と、通常の表側の矯正を併用することを「コンビネーション」
などと呼ぶこともあります。
歯を動かす仕組みは、表側に装置を付けるワイヤー矯正と同じです。しかし、装着やワイヤー調整に高い技術を求められるため、医師によって矯正の効果に違いがあります。
どうしても歯の表側に装置を付けたくない人、吹奏楽器などを演奏する人などには適している治療法で、短期間で歯列矯正の効果を上げるために、マウスピース矯正との併用を推奨している医院もあります。
矯正費用の目安
医院によって治療や費用のシステムが異なるため様々ですが、大体の相場では次のようになります。
- 【初診相談料】
- 無料~5,000円
- 【検査・診断料】
- 3万円~10万円(一部無料の医院もあります)
- 【矯正治療費】
- 100万円~170万円程度(成人・両顎)
- 【調整料】
- 1回3,000円~1万円(1~2ヵ月に1回)
裏側矯正(舌側矯正)では通常のワイヤー矯正と比較して期間が長く通院回数が多くなる傾向があるため、通院ごとに支払う調整料の総額も多くなります。
裏側(舌側)矯正のメリット・デメリット
メリット
- 装置を歯の裏側に付けるので矯正していることが解らない
デメリット
- 舌に装置が当たるので違和感が強い
- 技術力が必要なため治療できる医院が限定される
- 治療費が高い(表側矯正の約1.5倍)
- 発音がしにくくなる
- 治療期間が長い
- 歯の裏側が磨きにくく虫歯になりやすい