主な歯列矯正治療の種類
治療法によるメリット・デメリット
現在では、治療技術の進歩によって、歯科矯正も多くの治療法の中から最適なものを選択できます。
しかし、治療法にはメリット・デメリットがあるため、特徴や費用、治療に必要な期間などをあらかじめ確認することが大切です。
治療法を断片的に「装置が目立たない」「期間が短い」「最も安価」という一面だけで判断すると、後に思いかけないトラブルが起こることがあります。
治療には専門医の判断とアドバイスを踏まえて、自分自身の希望も伝えた上で医師と相談して納得できる治療法を見出す努力が必要です。
歯列矯正の治療法と特徴
ワイヤー矯正
- 治療の特徴など
- 最も一般的な治療法で、歯の表面にブラケット(装置)をつけて、ワイヤーで牽引することで歯を動かす方法です。
- 矯正費用の目安
- 100万円前後
- メリット
- 矯正効果が高い
- デメリット
- 装置が目立ちやすい
マウスピース矯正
- 治療の特徴など
- 透明樹脂のマウスピースを歯に被せて、徐々に型を取り換えて行くことで目的の歯並びに誘導する方法。
- 矯正費用の目安
- 60万円くらい
- メリット
- 装置が目立ちにくい
- デメリット
- 軽度の歯列矯正しかできない
裏側(舌側)矯正
- 治療の特徴など
- 歯の裏側に装置を装着する矯正治療法。歯を動かす仕組みはワイヤー矯正と同じです。
- 矯正費用の目安
- 150万円前後
- メリット
- 装置が表から見えない
- デメリット
- 治療費が高い
セラミック矯正
- 治療の特徴など
- 歯の表面に板状のセラミック人工歯を貼り付けたり、削った歯にセラミックのクラウンを被せることで矯正する方法。
- 矯正費用の目安
- 1本につき10万円前後
- メリット
- 極めて短期間(半月から1月)
- デメリット
- 剥がれ・割れが起こりやすい
子供の場合
- 治療の特徴など
- 成長期の子供の顎の骨を、発達に合わせて行う歯列矯正。6歳から14歳くらいの子供で可能。
- 矯正費用の目安
- 60万円くらい
- メリット
- 永久歯を抜かずに矯正できる
- デメリット
- 治療期間が長い